2010年09月09日

企業法務に強い弁護士(その3)

 別のブログでは「強い弁護士」というテーマを取り上げ、このブログでも、企業法務に強い弁護士というテーマを2回取り上げました(「企業法務に強い弁護士」、「企業法務に強い弁護士(その2)」)。

 今日は、企業法務に強い弁護士の第3弾です。

 よく六法という言葉を聞くと思います。

 これは、憲法、民法、刑法、商法、刑事訴訟法、民事訴訟法のことです。

 司法試験もこの6科目で行われます(*旧司法試験の場合です。新司法試験だという選択でもう一科目あるようです。)

 ただ、法律というのは、この6つだけではありません。

 我が国の法律だけでも無数にあります。

 そして、ビジネスにおいては、金商法、特許法、下請法、著作権法、消費者契約法、特商法、個人情報保護法、労働基準法など、様々な法律が関わってきます。

 そして、こうしたいわゆる特別法は、数も多く、高度の専門性ゆえ複雑なものも少なくなく、知らぬ間に違反してしまっているということがしばしば起こっています。

 ある法律の一つの条文を知らなかったために、契約が無効になってしまい、大損害が生じたという話も時々聞きます。

 こうした事態を避けるためには、経営全般のコンプライアンス(法令遵守)について、弁護士と打ち合わせをすることが有効でしょう。

 そして、強い弁護士、頼りになる弁護士となると、やはり、特別法にも強い弁護士ということになると思います。

 とはいえ、無数にある特別法を全て把握しているような弁護士はおりませんし、単純に知識が多い弁護士が強い弁護士というわけではありません。

 相談を受けたその場でははっきりした回答がなくても、すぐにこういう方向で調べればいいのではと当たりを付けて、核心に切り込み、迅速かつ正確に回答できる弁護士が強い弁護士といえます。

 個人的には、こうした能力は、努力や経験以上に、センスがものを言うように思われます。

 センスというと、客観的エビデンスのない面もありますが、実際話してみることで、意外なほどよく分かるということもあるかと思います。

 さらに、複数の弁護士と話してみることは、センスの有無がより一層明確になると思いますので、おすすめです。



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2010年07月21日

企業法務に強い弁護士(その2)

 先日のブログで、企業法務に強い弁護士という記事を書きましたが、その2です。

 強い弁護士には色々要素があるのですが、前回はスピードの重要性について書きました。

 今回も、スピードなのですが、今回は仕事そのものではなく、アクセスのスピードです。

 弁護士を法務における軍師として使う場合、何かあった場合にすぐ意見を聞けるということが極めて大事です。

 例えば、契約交渉の大詰めの段階にきているときに、相手から新たな提案があり、これに特にリスクがないのであれば、相手の気が変わらないうちにすぐに契約締結をしてしまいたいということがあります。

 持ち帰って考えるなどといえば、他社に契約を取られてしまうかもしれません。

 ただ、相手も考えるところがあって提案しているので、何か危ない要素があるかもしれません。

 こういった場面で、せっかく顧問弁護士を付けていても、すぐに連絡が付かないというのでは、顧問弁護士を付けている意味が半減します。

 実際、顧問弁護士を付けている企業の方から、顧問弁護士に電話をしても、事務員がでるばかりで、なかなか弁護士に連絡が付かないという不満を聞くことがよくあります。

 特に、株主総会のシーズンだと、弁護士も大忙しなので、なかなかつかまらないようです。

 確かに、弁護士は多数の案件を抱えていて忙しいのですが、どれだけ仕事が増えても一つ一つの案件・クライアントを大事にできなければ、強い弁護士とはいえないと思います。

 私も、顧問会社の経営者には携帯番号を教えて、休日でも深夜でも連絡が取れるようにして、アクセスを確保しております。そして、どんなに忙しくても合間を見つけてリサーチして、遅くともその日の内に回答をするようにしています。

 クライアントのために全力を尽くすということをナチュラルに楽しめれば、そんなに大変なことではないと思います。

 対応の早さということでも、本気でクライアントのことを考えられる弁護士が、強い弁護士だと思います。




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2010年07月06日

企業法務に強い弁護士

 私の別のブログで、以前〇〇に強い弁護士という記事を書きました。

 その中で、「情熱を持って仕事に取り組むとともに、センス、向上心、自信を持ち合わせている弁護士は、どの分野でも強さを発揮すると思います。」と書きましたが、企業法務についても、企業法務あるいはそのなかでも特定のある分野あるいは特化している弁護士が強いというわけではないように思います。

 特にビジネスに関わる法律は改正の頻度も多く、また日々新しい判例ができているなど、変化のスピードが速い分野です。

 それゆえ、常に様々な方面にアンテナを張って、最新の情報を頭に入れている弁護士が強い弁護士と言えます。

 したがって、弁護士に依頼する前にまず色々話してみて、御社のビジネスに関わる分野で、新聞などでも大々的に報道されているような大きな法改正などを弁護士がある程度把握しているか確認してみると良いかもしれません。

 また、特にビジネスではタイミングが一瞬でも遅れれば、ビッグチャンスを逃してしまうということも少なくありません。

 伝統的に、弁護士は、いい仕事をしようという意識が高い者が多い反面、いい仕事のためなら多少時間がかかっても良いというような、いわば職人気質的な発想の者も少なくないように思われます。

 しかし、特にビジネスの分野では、スピードが重要なのは間違いないでしょう。

 したがって、弁護士に依頼する前には、費用がいくらになるかということだけではなく、納期がいつになるかということも確認しておいたほうが良いでしょう。そして、もし合理的な理由がなく、納期に遅れるようであれば、次回からは依頼しないことを考えても良いかもしれません。

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