2010年10月25日

著作権とは(その3)

 前回、著作者人格権について書きましたが、今日は著作財産権について書きたいと思います。

 著作者人格権が、人格的利益を保護する権利なのに対し、著作財産権とは、文字通り財産的利益を保護するための権利です。

 これには、複製権、上演権・演奏権、上映権、公衆送信権等、口述権、展示権、頒布権、譲渡権、貸与権、翻訳権・編曲権・変形権・翻案権、二次的著作物の利用権があります。

 今回は、このうちのいくつかについて説明いたします。

 複製権とは、印刷、写真、複写、録音、録画などすることです。多少修正したものを作った場合でも、複製権の侵害になり得ます。

 自分が買った本をコピーしたような場合でも、私的利用の範囲を超える場合には、複製権の侵害になります。

 演奏権とは、音楽を公に演奏する権利です。

 以前、無許可でビートルズの曲を生演奏していたスナックの経営者が逮捕されたという報道がありましたが、これは演奏権を侵害したということになります。 

 公衆送信権とは、公衆に対し直接受信させることを目的として、無線通信又は有線通信で送信を行う権利です。

 テレビやラジオの放送や、インターネットのホームページにアップすることなどもこれに当たります。

 二次的著作物の利用権とは、例えば、小説が映画化されたような場合、映画については、映画の著作権者だけでなく、小説の著作権者も権利を持つというものです。

 したがって、この映画をDVD化するような場合には、映画の著作権者だけでなく、小説の著作権者の許可も必要になります。



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2010年10月17日

著作権とは(その2)

 前回のブログで、著作権が、著作物の著作者の権利だということをご説明しました。

 では、具体的に著作者にはどのような権利が認められるのでしょうか?

 これには、著作者人格権と著作財産権の2種類があります。

 今回は、まず著作者人格権について説明します。

 著作者人格権とは、著作者の人格的利益を保護するために認められるものです。

 その具体的内容は、@公表権、A氏名表示権、B同一性保持権の3つがあります。

 @公表権とは、著作物を公表するのか、公表するとしていつどのように公表するのか等を決定する権利です。

 著作者が望まないのに、他人が勝手に公表したりすることはできません。

 A氏名表示権とは、著作物に氏名を表示するかどうか、実名で表示するか変名で表示するかを決定する権利です。

 著作者が望まないのに、勝手に氏名を表示したり、あるいは勝手に表示しなかったりすることはできません。

 B同一性保持権とは、著作物とその題号の同一性を保持し、勝手に改変を受けない権利です。

 著作者が望まないのに、勝手に著作物や題号の一部を削除したり、変えたりすることはできません。

 例えば、御社のパンフレットやホームページなどに、第三者の文章の寄稿を受けたり、許可をもらって掲載するような場合に、勝手に、ちょっと長いから一部カットしようということはできません。

 ところで、少し前の話になりますが、このBについて、話題になった事件に「ときめきメモリアル事件」というものがあります。

 これは、テレビゲームのソフトについて、主人公の能力を最初から通常ではあり得ない高い数値にできるデータの入ったメモリーカードを販売した業者が、著作者から慰謝料請求をされたものです。

 この事件は、最高裁まで争われましたが、主人公の能力が最初から通常ではあり得ない高い数値になるということ自体だけでなく、これによりストーリーが本来予定された範囲を超えて展開してしまい、ストーリーが変わってしまうということで、慰謝料請求が認められております。

 



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